金沢大学附属病院 病理診断科・病理部

教育・研修education

医学類 臨床検査医学臨床実習 BSL

学習目的

実地診療における病理検査の基本を理解する。

実習時間

1グループ6時間

実習内容

  • 病理標本作製方法、病理診断の基本の説明
  • 病理医の指導の下に、標本の切り出しを経験する
  • 病理組織標本の検鏡を実施する
  • 病理症例検討会に参加し、診断困難または稀少例を学ぶ

初期臨床研修

研修目標

卒後臨床研修は、一般的な診療において頻繁に関わる負傷または疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身につけることを目的としており、将来専攻する専門分野に関わらず、疾病を総合的に把握できる能力を身につけることにあります。病理診断科・病理部での研修では病理組織診断や細胞診断、各診療科と共催するカンファレンスやCPCなどを通じて病理学的な思考方法を学び、疾患を総合的に把握する能力を身につけることを目指します。病理診断を有効に活用することは診療を質を高める上で不可欠であり、初期研修時代に病理診断業務を経験することは重要であると考えます。

研修スケジュール

  • 病理診断
  • 術中迅速検査や標本作製見学
  • 病理医指導の下、切り出し業務
  • 各種カンファレンス参加、カンファレンスの症例提示やプレゼンテーション

後期臨床研修

診断病理医に必要な専門医資格

  • 死体解剖資格(厚生労働省)
    病理研修開始後、2~3年で取得可能
  • 病理専門医(日本病理学会)
    病理研修開始後、約3年で取得可能
  • 細胞診専門医(日本臨床細胞学会)
    病理研修開始後、約4年で取得可能

後期研修モデルケース

医師年数 研修状況 資格
1年目 初期臨床研修  
2年目 初期臨床研修  
3年目 病理診断科・病理部または基礎系病理学講座に入局  
4年目 専門研修連携施設にて研修  
5年目 大学院進学 死体解剖資格取得
6年目 大学病院病理診断科・病理部にて勤務 病理専門医取得
7年目 一般病院病理診断科にて勤務 細胞診専門医取得
8年目 大学病理学講座の教官 留学 医学博士取得